一番難しいバラードのレコーディングについて

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ギタリストの八田太陽です。

楽曲で一番難しい曲調ってどんな楽曲だと思いますか?

それは「バラード」だと思います。

バラードというと難しい演奏をしていないと感じるかもしれません。

ですが音楽で一番難しいのは間違いなく「バラード」です。少なくとも僕にとって。

バラードは昔から非常に苦手、毎回苦しむんですよね。

なぜ苦しむんでしょうか?

今回は「バラード」がなぜ難しいのか考察してみたいと思います。

なぜバラードは難しいのか?

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なぜバラードは難しいんでしょうか?

僕が難しいと感じるポイントは大きく二つです。

それは

一小節における情報量の多さ」と

隙間の多いリズム

なんじゃないかと感じています。

バラードの一小節における情報量の多さ

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バラードと聞けば誰もが「スローテンポ」と感じると思います。

そう、スローテンポなんです。

一拍における音の情報量が非常に多いんです。

テンポの早い楽曲は一拍が短く音の情報量が少ない、テクニカルで早い楽曲は一見難しく見え派手ですが一瞬で過ぎ去ってくれるからごまかしが効きます。

しかしバラードはごまかしようがない、「真の腕」が出るのがバラードなんじゃないでしょうか。

ボーカルに関してはバラードでそのボーカルさんの持つ個性や根幹の表現力をがもろ出ます。

逆に歌わせやすいので沢山の愛情やら切なさという情報量を込める事ができます。

バラードの隙間の多いリズム

楽器隊にとってバラードは「魔のリズム」です。少なくとも僕にとって(笑

リムズで大事なポイントはリズムに置く音を「点」で見る事と「予測」による俯瞰の感覚が大事だと思ってます。

バラードは点と点の間に大きく隙間がある。

隙間が沢山ある中で「点」を寸分違わず狙う、っというのは非常に難しいと思いませんか?

正直100%は不可能だと思います。

そこに表現力も含まれてくるためテンポは外さず表現をするっというめちゃめちゃ難しい演奏を求められるんです。

ギターはバラードに向かない?

余談ですがギターの特性でピッキング時に音のピークがきてそのまま減退していきます。

サスティンが他の楽器と比べて無い。

ロングトーンが武器の管楽器・ボーカルは歌わせるっという意味ではもっとも表現しやすいんです。

ギターがロングトーンを得るためには「オーバードライブ」や「ギターシンセ」などエフェクターを使う必要性があります。

ヴォーカルでの視点

taiyo
いきなりですがボーカルさんの視点でのバラードについてごとうらんさんに熱く語っていただきます♪
goto-ran
いきなりか〜い🎵
taiyo
興味あるから聞くけどボーカルにとってバラードは難しいの?楽器隊としてはリズムに隙間が多いからかなり難しいんだけど。。
goto-ran
そうですね〜。バラードはいっぱい気持ちをこめる事ができてしまうのでどう表現するか、そこが難しくて醍醐味でもありますかね。歌は気にするべき部分が楽器の方とは違うかもしれません〜♪
taiyo
あぁ〜なるほど!
ボーカルが注力するのはなにより「表現」の方なんだね。
goto-ran
そうなんですよ、バラードは自分の表現したい世界観を込めやすいので逆にやりやすいかもしれませんね。
逆にリズムを重視するような曲がが。。
taiyo
うんうん、そこは上物のサガよね笑

バラードをレコーディングする際のポイント

基本的にアルペジオが主体のバラードを演奏する際はパンチインの難易度も上がってきます。

エアー感が演奏中残るためパンチインで繋ぐと音は上手く繋げてもエアー感は繋がりません。

そこに時間をかけるのであれば素直に音が切れる箇所まで一発で弾ききるしかありません。

歌や他の楽器の音も入ってくるのであれば100点を目指さず全体の調和、っという目線で録音する事を考えましょう。

グルーブトラックを作る

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隙間の多いスローテンポな楽曲はクリックを聞いても隙間が多く間違いなくずれます。

隙間を埋めるための「グルーブトラック」を録音前に作ります。

僕は自分のタイム感で録音がしたいので例えば左手は弦を全てミュートさせ右手はストロークし指標となるリズムを録音しちゃいます。

グルーブトラックを作っておくと大きな隙間の中に見えなかった沢山のリズムが可視化され全体のリズムを捉えやすくなります。

僕は毎回レコーディング前に必ずこの「グルーブトラック」を作ります。

揺らぎを大事にする

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もちろん顕著に分かるほど大きくリズムがよれてはいけませんがなるべく俯瞰でリズムを捉え細かくきっちり録音しないように心がけましょう。

どんな仕事でも大事な事だと思うんですが「臨機応変につじつまを合わせる」感覚がとても大事だと思います。

よれてるんじゃなくて「揺らいでいる」。

逆に機械には出す事が出来ない人間味が出ます。

レコーディングをしながら練習も兼ねる

録音すると本当に自分の演奏レベルが顕著に出ます。

指のタッチ、音を置く場所がよくわかります。

これって凄く勉強になりませんか?

普段弾いていると気にならない部分もレコーディングでは丸裸になるので練習も兼ねて録音すると

「レコーディングしながら上手くなる」という一石二鳥な状態ですw

気軽に録音できる環境があるなら是非「練習しながら良いテイクを残す」という半分練習のつもりで録音しまくると気付かない所で大きくレベルアップします。

バラードでベストなテイクを残すには環境も必要

自宅で録音できる環境であれば時間をかけてレコーディングに望む事ができます。

もはや修行みたいになってきますけど録音していくと不思議と自分の耳もどんどんシビアになっていきます。

気になるポイントが増えていくんですね。

今まで気付かなかった「気づき」を得るっというのはつまり「成長の証」なんです。

だから長い時間録音出来る環境は上達には欠かせないのかもしれません。

まとめ

バラードについて今回は語りましたがちょうど今僕がバラードのレコーディングをしていてベストテイクがなかなか残せず苦しんでいるんですよw

自分の備忘とバラードのレコーディングで大事なポイントを再認識するために記事にしました。

いや〜しかし本当に難しい。。

どこまでを良しとするか、決めないと終わりそうにないですねw

っというわけでとにかくバラードは難しいねってお話でした!!

 

パラノア(paranoa)ミニアルバムTorologue(トロローグ)

Torologue

「Torologue(トロローグ)」とは、 自分の本当の気持ちや思いを吐き出す「吐露」と 俳優が1人でセリフを語る舞台技法「モノローグ」 を掛け合わせた造語です。 普段口に出しにくいことや、 きれいごとでは語りきれない大人の本音を 吐露して詰めこんだアルバムです。

収録曲
1.動けカラダ
2.ひとり時間
3.夜のち朝
4.知らない
5.電子レンジ
6.バナナジュース

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ABOUTこの記事をかいた人

八田 太陽

アコースティックユニットparanoaのギタリスト。 都内でギターレッスンを開講しており初心者にも優しい、分かりやすいレッスンは定評がある。その他アーティストサポート、プロデュースなど幅広く活動中!