自分の楽曲をネット配信してみて感じたことと楽曲配信代行サービス比較してみました

アコースティックユニット「パラノア」のギタリスト八田太陽です。

今回「パラノア」のニューアルバム「Torologue」がネット配信されました。

自分自身で楽曲配信の手続きをしたのがおそらく3〜4年ぶりだったので当時と随分様相が変わっていてびっくりしました。
登録時感じたことや体感で感じた僕がおすすめする配信代行サービス(アグリゲーター)を紹介してみようと思います!

※Torologueはこんなアルバムです!
AppleMusic

楽曲を配信登録して感じたこと

それは「配信がとても簡単になった」ことです。

楽曲を配信する際「アグリゲーター」という配信代行サービス内で楽曲のアップロードやジャケット画像の登録などを行うんですが以前(4〜5年前)は国内にめぼしいアグリゲーターはなかった、僕の知る限りですけど。

なので当時はCDBabyという海外の楽曲配信代行サービスを利用していました。

このCDBabyは英語圏のサイトで当然ながら楽曲の配信方法も全てが英語。

英語が苦手な僕としてはやりづらかった。

配信が開始された楽曲はユーザーがダウンロード、ストリーミングでアーティストにお金が入ってくる仕組みなので自分の口座情報も入力しないといけないんですがPayPalのみ。クレジット情報を海外で使い回すのは結構怖いもんで不安でした。。

慣れれば登録自体はそんなに難しくないとはいえ、なんとなく「楽曲配信って大変だな」ってイメージを持ってしまっていました。

こういうイメージって怖いんですよね、配信のしにくさから楽曲配信はよっぽどじゃない限りは選択肢から無くなってしまったんです。

久しぶりの楽曲配信

今回久しぶりにミニアルバムを作り、どうやってやろうかって相方と話し合いました。

「CD作る?」「またネット配信する?」とか。

近年の音楽事情がしりたくなり色々と漁っていく中で「ダウンロードサービスの低迷」「CD売り上げヤバい、むしろ未だにその文化なのは日本くらい」「ストリーミングサービス世界的に好調ぐんぐん伸びてる」という情報が沢山出てきました。

今後ライブ活動をしていくなら日本ではCDも必要だと思うんですが今のところライブを予定していないので「ネット配信」で様子をみよう!という事になりました。

そして問題のCDBaby、なぜ以前は乗り換えられなかったかというと。。

日本のサービスに比べて料金が安いんです。還元率も良い。結果これは今でもそうなんですよね。

とはいえ今回重要視するのは「手軽に配信ができる」というイメージを持てる事。という観点で国内のサービスも含めて比較してみよう、ということになりました。

ネット配信代行業者(アグリゲーター)探し

僕が最後にネット配信を行ったのはおそらく4年近く前だったと記憶しているんですがこの間恐ろしいほど便利になっていたんです。

まず大きかったのが「国内(日本語)」の配信代行サービスが増えたこと。

アグリゲータの比較は僕よりも詳しい記事がたくさんあるので割愛しますし以下のリンクは僕も参考にさせていただきました!

iTUNESやApple MUSICで音楽を配信するには?8つのサービスを比較
【音楽配信の方法】どちらを選ぶ?老舗のTuneCore?新進気鋭の「BIG UP!」か。

そもそもの除外要素として決めていたのが「年払い」の料金体系のサービス。

Tune Core Japanなんかはそうで還元率100%なのでストリーミング・ダウンロードで売上が立つアーティストだったら旨味があるんですけど僕らはそうじゃないんで。。

というわけで「とにかく使いやすい」「料金体系が優しい」「還元率は今のところそこまで重要視しない」という観点で3つのサービスをピックアップしました。

BIG UP!

BIG UP!

「BIG UP!」は有料と無料のプランがあるんです。

有料だとTune Core Japanと同じような料金体系で「年払い」です。無料だと「還元率」が下がります。

還元率が下がるんですけど「無料枠」に「上限」がないんです。今回の決め手はここでした。

それと「速報」で売上のグラフを2〜3日遅れですが分かりやすく表示してくれる機能もありましてトータルで良い感じ。

あとホームページを持たないアーティストさんにはその代わりとなるアーティストページが用意されています。「総合支援」という意味ではかなり使い勝手が良さそうな印象を受けました。

Frekul

Frekul

Frekulは以前より利用させていただいていました。ラジオに出演させていただいた事もあり、特集でピックアップしていただいたこともあります。他の配信代行サービスと違いアーティスト視点で「アーティスト支援」を行う、っというパイオニア的なサービス展開していると感じています。

株式会社ワールドスケープ代表の海保さんのブログ記事は音楽業界事情を知るのに非常に有用で一度さらっとのぞいてみることをオススメします。

海保けんたろーの思考集積場

楽曲配信だけではなくて、カラオケ、メールマガジン、AIオーディション機能、ネットライブ、PV制作など活動に必要な各種サービスを新しい技術、新しい企画で展開している、すごく新しくて野心的というか、僕個人行なっている活動自体を大変尊敬しています。

自分のその時の気分に合わせて楽曲を流して続けてくれる「Lumit」というアプリも面白いサービスですよね!

すごいベンチャー感w

楽曲配信は無料なんですが「還元率」が60%。ここが今回判断する部分であるのと、配信データを分かりやすく表示してくれる機能があれば良いなと思うわけです。今後導入してくれると嬉しい。

LANDR

JANDR

LANDRは元々マスタリングをAIで行なってくれるサービスが主だったようなんですが最近楽曲配信代行のサービスも始めたようです。

個人的にはかなり気になっていて、例えば最高品質(ハイレゾ)の「mp3」拡張子でマスタリングをしてくれる、そこからの流れでネット配信を行うなんていうワンストップなこともできますし料金は圧倒的に安い!

今回のミックスマスタリングでマスタリングの難しさを知って今後はマスタリングだけはプロのエンジニアにお願いしようかとも思っています。そこをこのLANDRのサービスを使って、、という事も可能なので僕らの音楽活動的に一番需要がマッチしそうだなと思っております。

最近日本語のサイトもできたり日本対応もし始めたようで試しに会員登録して見たんですがサイトのUIも非常にシンプルで使いやすかったです。

個人的には「日本語」のより分かりやすい説明と導線部分でもう少し様子を見たいと思った次第です。

結果今回はBIG UP!でネット配信を行いました

本当良いサービスが増えたおかげでアーティストである僕らは自分達の活動状況に合わせて楽曲配信サービスを選択できるようになりました。

今回は非常に迷い最終的にBIG UP!で楽曲配信を行なったんですが最後の決め手は「データ表示」の分かりやすさでした。

どの配信サービスでいつ何回見られたか、この辺のデータの見やすさが決め手でした。

もちろん今後それぞれのサービスの展開によっては利用するサービスを変更することもあると思います。

 

「今日録音してミックスマスタリングをしその日のうちにネット配信サービスに登録する」なんてことも今の時代は当たり前なんですかね?それくらい簡単にインターネットに自分の音楽を配信することができます。

低迷期の続いていた音楽業界ですがこの「ストリーミング」系のネット配信サービスが主になれば息を吹き返すと思います!

昔ながらの媒体は淘汰されてしまうかもしれませんけどそれぐらい便利で簡単、っということはスピードの速さも重要で定期性も必要で音楽ビジネスのフローもWebのような形に変わっていくと思います。

僕は良い未来を感じました!

 

パラノア(paranoa)ミニアルバムTorologue(トロローグ)

Torologue

「Torologue(トロローグ)」とは、 自分の本当の気持ちや思いを吐き出す「吐露」と 俳優が1人でセリフを語る舞台技法「モノローグ」 を掛け合わせた造語です。 普段口に出しにくいことや、 きれいごとでは語りきれない大人の本音を 吐露して詰めこんだアルバムです。

収録曲
1.動けカラダ
2.ひとり時間
3.夜のち朝
4.知らない
5.電子レンジ
6.バナナジュース

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