バンドのギタリストを目指す時に必要な学校では教えてくれない事

パラノア ギタリストの八田太陽です。

「ミュージシャン」といってもその形は様々。

僕は元々「バンドで有名になりたい」という目的で上京してきた人間です。

「バンドで有名になる」為には必要となる、強化するべきスキルがあります。

また、それとは違って「ギタリストとして生計を立てたい」という目的であれば強化するべきスキルはまた違います。

同じギターを弾くでも目指す方向によって強めていくスキルは違うっという事になります。

音楽学校時代のお話

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僕は上京したての頃音楽学校に通っていました。

さまざまなスケール、ダイアトニックコード、音楽理論、読譜、アドリブなど音楽でプロになるために必要な勉強が盛り込まれていました。

なんですけど。。

僕は田舎にいた頃「○○みたいになりたい!」と憧れるアーティストがいました。

音楽学校で勉強する内容は自分の興味をそそる内容の授業ではなかったんです。今はもっと勉強しておけば良かったと思っていますけど笑

今思えば学校は「プロギタリスト養成学校」であり「アーティストを作る」学校では無いのかなと。

学校によるとも思うんですけど「アーティスト」って習うものではないのかもしれません。少なくとも僕が憧れていたミュージシャンは学校に通っている人はいなかった思います。

外からどんどん入ってくるスケールや音楽理論の授業は、自分のやりたい音楽とどうしても結びつきませんでした。
何度も言いますがあの時もっとやっておけばよかったw

「とりあえず音楽学校でギターを学ぼう」田舎もので社会のルールすら分からなかった若者はその方法以外考えつかなかったのもあります。

間違ってはいけないのが自分が望まないスキルを受け入れる必要は無い、必要と感じた時に取りに行くべきだと思うので、

「無駄にはならないから興味は薄いけど頑張って覚えよう」っというマインドは違うと思うんです。まずモチベーションが維持できず続かないと思います。

それにこの考え方を持ってしまうとオリジナリティや反骨精神がどんどん削ぎ落とされていってしまうと僕は思います。やはり「やりたい事」と「提供しているサービス」がマッチングしているかはしっかり調査すべきです。

せっかくお金を払うのであればリターンが少ないと赤字ですw

自分イズム

「究極に我儘になる」ことなんじゃないかなと思います。普通に生きていて「究極に我儘になる」ことは世間を気にしだすと難しく感じてしまいますよね。

常識や世間体に対して、常に疑問を持ち「そういうものだから」と思わない、流されない精神というか。

僕が長年音楽に携わる中で「アーティストだな」と感じる人ってやっぱりこの感覚を持っていました。

本人に自覚はないと思うんですが。

周りとも衝突しやすいのですがそれゆえに突き抜けた発想にいつも驚かされました。

プロだろうがアマだろうが「自分」イズムを持っている方なんでしょうね。昨今youtuberなどで自分をプロデュースするスキルって重要度が増していると感じていて、この「自分イズム」は共通する部分なのかなと感じています。

バンドのギタリストとして必要となるスキル

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前段の話から続きますが僕の考える自分イズムのあるギタリストに必要なスキルはギターの腕だけではないと思います。

外側として必要なスキルは以下になるのかなと。

作曲力

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これは必須だと思います。きっと作曲する人は「自分が作ったカッコいいこの曲を聴いてくれ」!って思うはずです。自分の主張ですからね。

なので世の中のトレンドと、自分の目指すべきジャンルで自分が影響を受けたアーティストの楽曲のコード進行、アレンジを真似たり参考にしたりしながらどんどん作曲するべきだしきっとすると思うんですよね。

僕の場合ですが最初に考えた楽曲3〜5曲位は「○○のアレンジそのまま」とか影響を受けたアーティストの楽曲に似てしまうんですどうしても。。

ただ3〜5曲作って慣れてくると「真似と思われたくない」と考えるようになり別のジャンルのエッセンスを混ぜたり、全然違うジャンルのリフを別のコード進行で引っ張ってきたり色々工夫するようになります。

僕個人の経験としては5曲目以降はオリジナリティが出てき始めます。そうやってアイデアレベルでも沢山作曲していくと絞り込まれた厳選したオリジナル楽曲の原石が出来ます。

バンドという事であれば作曲した楽曲を聴かせメンバーがやりたい!っと納得させるプレゼン力が必要だし適当ではなく楽曲の格好良さが分かる程度のデモ音源が必要になってきます。

まずはお客さんを納得させる前にメンバーを納得させる必要があるんですよね。

バンド内でのボーカリスト、ギタリスト、ベーシストは作曲能力が自己表現の為に必須なんじゃないでしょうか。

アレンジ力

これは作曲と同じですが、ここでいう「アレンジ力」というのはなにもギターのフレーズに限った事ではありません。

バンドアンサンブルの格好良さってギターアレンジがカッコいいだけでは絶対成立しないと思います。

ドラム、ベース、ギター、、少なくともこの3楽器が生み出すカッコいいバンドアレンジというのを作曲同様色々な楽曲から盗んだり研究する必要があります。

メロディ、コード進行、ギターアレンジだけじゃなくバンドアンサンブルでのバンドアレンジのカッコ良さも自己表現に繋がります。

DTMスキル

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自分が作曲したカッコいい楽曲を人に聴かせるために「デモ音源」を作れる必要があります。

ボーカルさんに多かったんですが歌とコードだけのデモを送ってくる人がけっこういるんです。

それは悪い事ではなく、その楽曲をどうやってカッコ良くするかは作曲者、編曲者としての役目だと思います。

ボーカルという立ち位置は歌、詩の世界観が重要なので伝えたい部分はギタリストと違います。

ギタリストであれば「バンドアレンジの格好良さ」という観点のアイデアや興味があるギタリストの方も多いと思います。

であれば具現化しなければ伝わりません。DTMでドラムパターンやベースアレンジも録音できバンドアンサンブルのアイデアを形にする程度でかまわないのですがDTMを扱える必要があります。

プロデュース力

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バンドのギタリストという事であれば花形です。

ヴォーカルの次にファッションリーダーである必要があるし、ステージでもヴォーカルを食うくらいの存在感が必要です。

そこには自分を魅力的に見せるためのプロデュース力も必要になってきます。

鏡張りのスタジオで自分の動きを見ながらパフォーマンスの練習も必要だし、ギターだって低く持って動き回りながら演奏がぶれないようパフォーマンの練習も必要になってくると思います。

服や髪型の見た目もトレンド押さえておく必要あります。

まとめ

だいぶ偏った見解になってしまったように思いますがバンドでギタリストを目指すっというのは「アーティスト」を目指す事と同義だと思っています。

こうやって列挙してみると時代にマッチしている考え方だとも思いますね。

昨今自分をプロデュースする重要度は増しています。もはや音楽で、という観点でもなく、常に自分をアップデートしていかないと戦えません。

常にアンテナと、自己主張と、自分が発信するコンテンツを持つ事が重要だと感じています。

パラノア(paranoa)ミニアルバムTorologue(トロローグ)

Torologue

「Torologue(トロローグ)」とは、 自分の本当の気持ちや思いを吐き出す「吐露」と 俳優が1人でセリフを語る舞台技法「モノローグ」 を掛け合わせた造語です。 普段口に出しにくいことや、 きれいごとでは語りきれない大人の本音を 吐露して詰めこんだアルバムです。

収録曲
1.動けカラダ
2.ひとり時間
3.夜のち朝
4.知らない
5.電子レンジ
6.バナナジュース

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